井の中の蛙に大海は見えない

何年も前に国立大学を定年退官された水環境関係の大御所で、高校の先輩でもある先生から、「水関連の学会がいくつかありますが、いずれも視座の拡大が迫られているように感じています。」との年賀状をいただきました。私は学生の頃から指導教官以外に、複数…

主なライフイベントにかかる費用

私はどちらかというと倹約家ですが息子は私に輪を掛けた倹約家で、「子供ができたら資金は貯まらない。今が貯めどき。」と言ってます。息子の世代だと老後の蓄え以前に、結婚式はパスしたとしても、出産費用、教育資金、住宅購入費が必要になります。こうい…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。今年はナンテンをいけてみました。「難を転じて福をなす」の語呂合わせから縁起物とされているそうです。 噴火をもたらす火山は温泉や地熱発電に利用され、梅雨期に雨が多い気候に合った水稲栽培が広がった日本。ともすれば…

今年も

今年もあと数時間、お節料理を完成させ、盛り付けるオードブル皿なども洗い、これから海外の友人達に新年のメッセージをメールします。親も子供達も無事で、こうして静かに年末を過ごせるのが何よりもありがたく思います。一方で今年もまた、地学教育が適切…

霞ヶ浦の生シラウオ丼

霞ヶ浦の水産物を出しているということで前から気になっていた「かすみキッチン」に知人と行ってきました。私が頼んだのは「新鮮シラウオ丼(生)」。サラダとドリンクバーがついたセットで1170円でした。2階のカウンター席の目の前には霞ヶ浦が広がっていま…

歌い続ける老人と幼児

父親は要介護2ながら、朝夕の犬の散歩は自分でいけますし、農作業については私にアドバイスできるほど覚えています。ただ最近、意味が分からない歌を頻繁に歌うようになりました。心配になって「認知症 歌を歌い続ける」でググルと、トップに下記2件がでて…

ガンバレ筑波大陸上部!

2020年箱根駅伝には、26年ぶりに筑波大が出場します。地元つくばでは至る所に応援メッセージが掲げられ、各戸に配られるタウン誌の表紙も筑波大陸上部。 昨夜、イオンモールに行ったら、センターコートにで下のチラシが配られていました。 筑波大陸上部の寮…

年末年始返上

年末年始は某レビュー作業が無い分ゆっくりできると思いきや、11月に掲載されたScience誌論文の解説・紹介執筆依頼が3件入ってきました。またScienceのポータルサイトに、「これって言いがかりちゃう?」みたいなコメントが投稿され、無視しようとしたらア…

終活

「終活」という言葉は、「自らの人生の終わりに向けた活動の略語」だそうで、定年に向けた活動の略語ではないようです。あまり需要がないのでしょうか。六年後の定年に向けて、今からいろいろやってます。たとえば先日Science誌に掲載された論文には、卒論で…

懐かしき「土地利用と水質」

ResearchGate (科学者・研究者向けのソーシャル・ネットワーク・サービス)から下記がGmailに入ってました。「土地利用って、私が東大に移ったときに引き継いだ学生さんのテーマじゃん?」と思って確認したら、案の定、引き継いだ修士の留学生さんに投稿し…

宍道湖で激減した水産物が豊かにとれる霞ヶ浦

ある程度成長した個体が特定方向に向かうのを待ち受けて網を張る刺し網などと比べて、トロール漁はある意味、一網打尽的です。またシラウオのような繊細な魚は、よほど大量にとれないと、引いている間に傷んで商品価値を失うものもでてくると思います。下記…

学生支援にみる日本の科学技術の将来

東京大学は財政的に比較的恵まれていると思われていますが、学生支援の実態はお寒いものです。欧米の大学では博士課程は授業料をとらなかったり、実質ゼロになる仕組みが用意されている場合が多いですが、東大の場合はしっかり取ります。全額免除、半額免除…

パクチーの抗ガン効果

先日参加した環境ホルモン学会で、パクチー抽出物を乳がん細胞MCF-7に曝露させた実験結果が紹介されていました。細胞死は認められなかったものの、濃度依存的にがん細胞の増殖を抑える傾向が認められたそうです。パクチーは比較的育てやすく、虫もほとんどつ…

宍道湖ではウナギやワカサギと同時にトンボも消えた!

本日の毎日新聞に「アニマルクライシス ネオニコ系農薬、生態系に影響か」との記事が掲載され、宍道湖でネオニコチノイドによってウナギやワカサギの餌が減って、93年、94年と漁獲量が激減し、以後資源が回復していないと論じた私の論文が紹介されていました…

Limnology Special Issue

2018年にイルクーツクで開催された“Freshwater Ecosystems - Key Problems”の発表講演の一部が、陸水学会の英文誌「Limnology」のオンラインバージョンに掲載されました。友人のMarianneと私とでEditorを務めたのですが、序文は全部Marianneに書いてもらいま…