花よりだんご

「研究と家事の両立で大変ですね」と言われることがありますが、私にとって環境問題の研究は人がどう生きるかの探求ですから、家事だって大切な研究テーマです。休日はたまった掃除や1週間分のお総菜作りに加え、晴れたら庭仕事。

目下の課題は「種子戦争に勝ち抜く家庭菜園」、その主力が写真に示した「カキ菜」です。

つくばは故郷の大阪と気候が違っていて何を植えればいいか戸惑ったのですが、最近は冬野菜としてこのカキ菜を重宝しています。根が大根みたく太いので、10cmもの霜柱にも平気。種まきしないでも勝手にはえてきて、春はアブラムシが増える前に実がなります(最近は温暖化で若干アブラムシ被害に遭います)。秋には芽生えを間引きして貝割れ大根のように、冬は葉を菜っぱのように、そして今の時期は花を食べています。菜の花って、普通は彩り程度に食べるだけでしょうけど、我が家ではお浸し、塩もみのサラダ、炒め物、グラタンなど、いろんな料理に使っています。

食べる為の植物ばかりの庭なので、バックに見えている木もサクランボとかプラムですが、花の頃はそれなりに綺麗です。特に気に入っているのはアケビの花で、形は地味だけどガーネットのような色はみごとで、見ていて飽きません。秋に実るのに、花は3月頃から咲き始めます。