宍塚大池ってスゴイ!

5月7日にご紹介した宍塚大池に行きました。沈水植物再生研究に関わる実験をここで行いたいと思い、「宍塚の自然と歴史の会」の方と実験できる場所をご相談、かつこれまでの池の状況を教えてもらうことが目的でした。
宍塚大池では1987年に干した後に浮葉植物が増えたそうです。私はこれまで、少なくとも浅い水深の湖沼におけるシャジクモ類衰退の一因は、かいほりなど、他の水草類を一掃する働きかけを人間が行わなくなったためではないかと考えていました。どうやらケースバイケースのようです。
長らく池の自然を観察してきた会では、浮葉植物の繁茂は池の本来の自然によくないと、刈り取りをされています。またブラックバスブルーギルを駆除するために、毎朝、いくつもの仕掛けを回収されているそうです。他にも、かつての生活を聞き取って出版したりなど、この広大な里山の自然を次世代に残すために、広く深く考えて活動されているのに感銘を受けました。
宍塚大池のことは、つくばではアースデイなどで展示されていて、この会の存在は知っていました。でも霞ヶ浦でのアサザ増殖事業に関わっている会との関係が見えず、傍観していました。今日はいろいろお話をうかがえて本当によかったと思いました。
それにしても、現場をある程度の期間きちんと見ていれば、アサザなどの浮葉植物が繁茂する環境というのはどういうものなのか、(実現可能かどうかはさておき)霞ヶ浦ではまずは何をすべきなのか、分かりそうなものだと思います。どうして元々ほとんどなかった所に浮葉植物を植えつける事業がもてはやされるものやら。。。

PS:宍塚大池で仕事をするきっかけになったハデな脱輪についてはしっかり伝わっていて「6人がかりで何とか持ち上げたんですって?」と言われてしまいました。。。^^;