先週月曜日に脳脊髄液減少症の治療手術を受け、以来、大体は横になっているようにして1週間。そろそろ仕事してもいいかなあ、明日から8月だし、と思っています。
産業技術総合研究所の主任研究員から東大教授になって3ヶ月、新入生よろしくキャンパスの西も東も分からず、何かあったら他の教官や事務の方に尋ねまくって、それでもまだ実験室の把握は半分ほどだし、この歳になって全く違う組織への異動って結構大変。こんなに大変って知らなかったからできたことだったなあ、と、いいことだか、悪いことだか。
とはいえ、夏休みになって多少時間のゆとりができたので、久しぶりに「これは面白い!」と思っているテーマの執筆を始めます。昨年の陸水学会で、共同研究している埼玉大学の学生さんが代表して発表してくれたのですが、シャジクモだけが優占している状況では、その窒素同位体比が-10‰とか、異様に軽いのです。その原因は、同位体にちょっと詳しい方ならすぐに気づくので、誰かに先を越されるんじゃないかと気が気ではなかったのですが、あれから1年近く経ってもまだ誰も同様の報告をしていないみたいで、ラッキー!
大体、私は口頭発表より前に投稿してしまう方なので結構不安だったのですが、この機会に一気に書いてしまわなければ。