野尻湖水の不思議なお話

7月22日は、シャジクモシンポジウムの巡検野尻湖を案内いただきました。丁度、先の台風が通過した後だったので、湖水はほぼ満水だろうと、岸の様子から思っていました。
ところで写真の岩に、横線が刻まれているのがおわかりになりますか?江戸時代に野尻湖の満水位として刻まれた線なのだそうです。野尻湖新潟県に水を供給するために護岸され、水位調節されていますが、その満水位の根拠がこの岩だそうです。

でも不思議ではありませんか?そこが通常の満水位なら、今でさえ多くの木が水没しているのに、線まで水位が上がった状態でどうしてこれほど木が生えていられたのでしょう?
「実はこの岩の土台にコンクリートがあるんですよ」と案内の方がこっそり解説下さいました。水管理者としては、少しでも満水位を高めに設定して、万が一に備えたかったのでしょうね。