来週は大学院入試

来週、8月6〜8日は、当専攻の入試です。受験生のみなさんには、体調を崩さないよう、今から過度に無理することなく、元気にお越しください。
東大新領域は大学院からなので、たとえ東大から進学する学生でも、見知らぬキャンパスでの受験になります。
その点、私の時代はいつもの講義室で、いつものメンバーと入試に臨んだので、ほとんど期末試験感覚でした。その上、卒論に集中しすぎて、受験勉強はほとんどできず。日頃の様子から「あいつは陸水学以外の問題は解けないに違いない」と教官も気づいたらしく、地形学の第一問は、教科書の最初に出てくる図から出題されていました。それさえ手も足も出ず(我ながら情けなかった)。
翌日の面接はボロボロでした。専門の得点は教室始まって以来の低水準。「君は帰国子女なのに、どうして英語もこんなにひどいんだ」とか。こりゃダメだと落ち込み、気張らしに散歩していた昼休み、指導教官の阪口豊先生とすれ違いました。
「やあ、君か。試験はひどかったけど、卒論の方はどうだ?」「バッチリです。投稿論文にできると思います。」「そうか、そうか。」との笑顔に、わずかな希望が。。。
結果、この年は受験者全員が合格でした。同期の一人は「俺、他の年だったら落ちていたと思うから」と、後に進学を断念して就職しました(もちろん私は厚かましくも進学)。
学生の合否を決める立場、指導する立場になって改めて、こんな不真面目学生を進学させてくださった、阪口先生の度量の広さに感謝!です。