トラブルも勉強のうち

昨日8月15日は「はてな」に障害が生じて日記書けませんでしたが、実は久々の厄日でした。
前日の準備、今日が測定予定のはずだった質量分析。昨日のうちに真空度が下がらなかったので一晩引き続けたのに、効果なし。分析を教えている学生さんははるばる白金の寮から通っているので、無駄足は本当に気の毒で、たとえ少しでも今日測れたらとエンジニアの方と何度も電話で尋ねて原因を探っても分からず。
15時になって、「これはもうダメだね。来週、点検と修理に来てもらいましょう」と諦めて順番に接続先を外していったら、アレ?質量分析計に試料を送る元素分析計からヘリウムが流れていないではありませんか。学生さんに確認したところ、それまでリーク続きだったので、リークがないことを確認した時点で安心して、ヘリウムが流れていたかどうかは記憶にないとのこと。リークが続いたので接続部をきつく閉めすぎていたことが原因だったことが分かりました。真空系の接続では、きつくしめればしめるほど良いというわけではないのが、実は難しいところ。
原因が分かったので何とかリカバリーを図り、16時からはスタンダードを流せるようになりました。今からの分析では終了が23時になるので、私は一旦帰宅して家事をしてから再度来ることにしたのですが、帰った途端に黒雲が立ちこめ、雷が。。。これは大変!分析中に落雷で瞬停したら、装置が壊れてしまいます。あわてて戻って、装置を止めて、また帰宅して、夕立があがってから分析を再開して、とハプニング満載の一日でした。その上、ご丁寧に「はてな」まで障害という。
まあしかし、実験室で手を動かして共同作業している方が、大学で孤独に教授室にいるより精神衛生にはずっといいです。学生の頃は大部屋、研究所でも先輩や非常勤職員さんと数名で一緒にいたので、いまだに教授室という個室がなじめないでいます。