博士版インターンシップ

本日(8月21日)の日経ネットに下記の記事がありました。

文科省、即戦力の博士養成・500人を就業体験に派遣

文部科学省は2008年度から産業界と連携し、理系の博士課程の学生やポストドクター(博士研究員)を企業へ長期間派遣する「博士版インターンシップ」を始める。コミュニケーション能力や商品開発など事業につながる知識を獲得してもらい、即戦力の研究者を育成する。初年度は約500人派遣する計画。博士の高い専門知識を競争力向上に結びつける狙いだ。

政府は科学技術立国の要として理系博士号取得者数を増やすとしており、毎年約6000人の理系博士が誕生している。しかし就職難の状態。日本経団連の調査では企業の技術系採用者に占める博士は2.9%。専門知識を評価する一方、コミュニケーション能力や協調性の欠如などを敬遠理由に挙げている。(07:00)

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少なくとも陸水研の学生さん達を見ている限り、コミュニケーション能力や協調性の欠如なんてこと、全くありませんが。。。^^;

環境問題の少なからぬ部分が、実務レベルでの基礎知識の不足にあると感じています。そういう意味で、「競争力」という概念からは外れますが、行政や関連企業などに博士号を得た学生さん達が入っていって、レベルを高めるのは、日本にとってよい結果をもたらすと思います。
この記事からは環境分野は視野に入っていないように感じますが、科学技術立国を目指すからこそ、製造業の技術だけではなく、環境を守る技術にも国税を投資し、バランスのとれた経済発展を目指してほしいと思います。