「おきばりやす びわこしんぶん」から

ネーミングがおもしろいものって、中身も面白いことがおおいです。名は体を表す?


「とりびあの湖」コーナーから2つご紹介。
1.世界中の人を1カ所に集めると琵琶湖に収まる
もちろん牛詰め(一辺90cmの電話ボックスに8人入った状態)で計算しています。
2.「急がば回れ」は琵琶湖から生まれた
室町時代に宗長が「もののふの矢橋の船の速けれど急がば回れ瀬田の長橋」と詠んだのが始まり。草津から京都に向かうのに、舟の方が速いとはいえ比叡おろしで危険でもあったので、陸路を回ったほうがよい、ということだったそうです。


「活動紹介」では、琵琶湖で増えすぎた沈水植物(9月3日記事参照)を餌にザリガニを養殖して売りだそう!との試みが紹介されていました。東京のフランス料理屋に出荷されるアメリカザリガニは、以前は霞ヶ浦周辺で採れていたそうです。今ではすっかり廃れたと、茨城県水産試験場の方にうかがったことがあります。
関西も同様にアメリカザリガニは品薄のようで、京都市のフランス料理店では「ザリガニ料理は人気だったが、最近は市場で手に入らなくなったのでメニューから外した」とのこと。
そこで琵琶湖環境科学研究センターの石川さんが学生と調べたところ、滋賀県の事業で刈り取られる水草だけでも、年間400万尾のザリガニを養殖できることが分かったそうです。

滋賀県では淡海環境財団が、水草の除去方法と水草の有効活用法のアイディアを募集しています。このザリガニの養殖ネタ、応募してみようかなあと、石川さんは話してました。

霞ヶ浦手賀沼印旛沼など、何とかして沈水植物を復活させようとあの手この手を尽くしている湖沼に関わっている方々からは何とも羨ましい限りのお話ですが、これらの湖沼もひとたび沈水植物が復活したら、同様の問題を抱え込むことになります。今のうちに対策を考える意味で、応募されてみませんか?
淡海環境財団の問い合わせ先はinfo@ohmi.or.jp