春入学者による修士論文中間発表会

12月4日の専攻ゼミは3月修了予定者による「自然環境学専攻修士論文中間発表会」でした。
36名もいますから、口頭で2分以内で紹介した後、ポスター発表。それも、環境棟で一番大きいFSホールでも全部は無理なので、前半は13時から15時、後半は15時半から17時半と、2つに分けての発表です。
専攻ゼミは、いつもは柏キャンパスの講座(「陸域」と呼ばれています)だけですが、中間発表会では海洋研究所の講座(「海域」と呼ばれています)も一緒になります。
専攻ゼミですから、発表しない学生さんも、必ず聞いてコメントペーパーを提出します。
下記が今回の発表タイトル。これだけ聞けば、自然環境について相当な知識がつきますね。
なお教員はこれらの修論全部を読んで、評価するそうです。。。

琉球諸島海域のキクメイシ科サンゴを用いたLGMにおける古海洋環境復元
・大気中におけるメタンの化学輸送シミュレーションに関する研究
屋久島西部における植生の垂直分布帯構造
・海洋性古細菌群集の鉛直的構造とその変動
・住民参加型緑化活動における森林景観可視化手法の適用可能性に関する研究-日光市足尾地区を事例として-
・地中海高塩分無酸素海盆(DHAB)における底生有孔虫群集
・農山村における森林の変遷と住民の森林に対する意識構造
・オランウータンの森と地域住民との関係−インドネシア共和国・クタイ国立公園を事例に−
安定同位体を用いた流れ藻生物群集の食物網解析
印旛沼流域における人間活動が流入河川水質に与える影響について
・不確実性を考慮したスルメイカ資源管理手法の検討
・サブミクロン粒子を捕獲する海洋細菌の動態
・枯死海藻・海草起源有機物の分解特性
・ウナギ仔魚輸送に関わる北赤道海流域における海洋構造の季節的・経年的変動に関する研究
手賀沼流域河川における水質の降雨流出時特性
マンガンクラストの鉛同位体比を用いた北西太平洋における古海洋環境の復元の試み
・埼玉県比企丘陵地域におけるため池の水質形成機構
屋久島低地部における森林の構造と人為の影響
・沿岸域表層における水平乱流拡散係数の鉛直分布
・東南アジア山岳地域における降雨レーダ観測
・東北太平洋岸沖におけるホラアナゴ属魚類の生態に関する研究
・海洋表層における揮発性有機炭素(VOC)測定手法の検討・確立
・名護市の御嶽林保全に関する植物生態学的研究
カンボジアトンレサップ湖湖岸北西地域における地形と完新世の地形発達
屋上緑化における植物生理特性と熱環境の関係
ステークホルダーの求める湧水環境改善に関わる活動の分析―静岡県三島市を事例として―
・山地の森林と都市近郊林における樹木内生菌相の比較
安定同位体を用いたウナギ幼生の餌料環境と親魚の生態に関する研究
・サツマハオリム(Lamellibrachia satsuma)の遺伝的集団構造解析
・アカボウクジラ科(Family:Ziphiidae)のpostcranialにおける形態学的研究
地球温暖化クロマグロおよびウナギの初期生活史に与える影響
・生理生態的反応からみた壁面緑化におけるササ3種の有効性
・夏季の都市近郊における農林地の気温低減効果
・中国における「緑色学校」の成立とその取り組み実態
・完新統の分析に基づく自然起原重金属元素濃尾平野における地理的分布の変遷の復元と評価
・地域アイデンティティとしてのビニールハウス景観