科学の映像化は国境を越えて教育をつなぐ

昨日の産経新聞に下記の記事がでていました。
「質の高いサイエンス映像をより多くの人が使う意味は大きい」「百聞は一見にしかずで科学に関心がない人も映像なら一目でわかる。」との養老孟司先生のご指摘、全く同感です。高校生の理科離れに歯止めがかかる効果も期待したいところです。
琵琶湖の湖底の映像をお茶の間に届ける「淡探」の意義も、そこにあると思います。いつかこの学会を通じて、「淡探」が記録した琵琶湖の様子が世界に紹介されますように。
なお、明日(16日)東大で開かれる設立シンポジウムについてはここから申し込めるようです。私のブラウザ環境では、上の方は広告だけが見えて、一番下にスクロールすると目的の部分がでてきます。
ちなみに表題はサイエンス映像学会のサイトをサーフしていて見つけたのですが、高校でアメリカに留学したとき、文学少女だった私が特に苦労せずについていけた科目は意外に数学と生物で、「英語」はすっごく大変でした。自然科学に国境はないのだと悟りました。

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映像で最先端の科学知識を サイエンス映像学会設立へ
12月13日18時4分配信 産経新聞

 映像を通じて科学や自然への理解を深めてもらおうと研究者や映像関係者を中心に「サイエンス映像学会」設立に向けたシンポジウムが12月16日、東大で開かれる。来年4月の発足を目指し動画の収集や製作を進めており、一部はホームページ(HP)で公開されている。
 「質の高いサイエンス映像をより多くの人が使う意味は大きい」。会長に就任する予定の養老孟司・東大名誉教授は話す。呼び掛け人の1人、畑祥雄・関西学院大教授も「ノーベル賞級の内容も映像なら理解しやすい。さらに学校教育で役立つ映像を教師がすぐに探し出せれば授業の質は向上する」指摘する。
 映像の収集、製作のほか、公開するサイト「サイエンス・オアシス」を日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)と共同運営。外部からの映像投稿も自由だ。
 文化人類学者がフィールドワークで撮影した秘境の映像など大学の研究室に眠る資料映像の発掘にも取り組む。一方で、捏造(ねつぞう)や不正確な内容を含む映像は検討委員会で排除していくという。
 養老氏は「今までは映像を探すだけで苦労したが、それが解消される意味は大きい。百聞は一見にしかずで科学に関心がない人も映像なら一目でわかる。将来性があり、まずは走り出すことが大事だ」と話している。