健全な水循環系構築に向けて

健全な水循環系構築に向けて」は、水に関する関係5省(環境省国土交通省厚生労働省農林水産省経済産業省)が協力しながら、「健全な水循環系構築に関する関係省庁連絡会議」における検討状況や各省庁が保有している水循環に関する情報などを紹介しているホームページです。
上記のように5つの省に分かれていることは、水環境を健全に利用する上で問題になることもあると思います。
例えば霞ヶ浦は水道原水としても用いられています。その用途からは有機物量が少ない方がいいのですが(これは水道行政からの観点)、自然再生を重視して、飲用水にしていなかった頃にいたような動植物が増えるのがよしとすれば(環境省国土交通省の観点?)、それは飲用水として望ましい状態とはかけ離れたものになる可能性があります。矛盾するニーズをどう折り合いをつけるか、総合的な観点から議論する必要があります。
同じ事が海洋についても言えるため、昨年制定された海洋基本法に基づき、海洋に関する施策を集中的かつ総合的に推進するため、「総合海洋政策本部」が設置されています。
「健全な水循環系構築に関する関係省庁連絡会議」は、平成18年以降はほとんど休眠状態みたいですが、こういう試みはもっと積極的に進めてもらいたいと思います。