後輩からの年賀状

大学院時代(東大海洋研)の後輩から「年明けに出張にでていて挨拶が遅くなり失礼しました」との丁寧な挨拶つきのWebカードが届きました。彼は韓国人で、海洋研で修士号取得後日本のコンサルで働き、帰国後自分でコンサル会社を設立、成長企業の社長として活躍しています。日本語を猛勉強してから来たので、私より丁寧な標準語を話し、すばらしく美しい文字を書いていました。
ですが当時の海洋研生化学部門は英語が公用語で、教科書も英語しか渡さない指導教官に、彼は大変な苦労をしていました。
一方で楽をしていたのが、フィリピンから来ていたもう一人の後輩。彼は博士まで取得して、今はアメリカで研究者として働いています。彼の日本語がとうとう上達しなかったのは、英語が公用語だったからに違いありません。ここは日本なんだから日本語でやればいいのにと、いつも思っていました。
二人に共通するのは、軍隊を経験してから来ていたこと。ですので後輩といっても、歳は近いか年上だったりしました。そして二人ともフィールドでは絶対にばてることなく、また部屋の模様替えの時も、あの二人がいればどんな重量物もたやすく運んでしまうので、あっという間に終わりました。体力面だけでなく、二人に共通して精神的な強さみたいなものも感じていました。
当時の研究室は、学生は彼らと私の3名だった時期が長かったのですが、少ないなりに3人で話す時間は結構あって、とてもよい時間を過ごせたと思っています。
当専攻にも様々な国から留学生が来ていて、おなじ院生部屋で過ごしています。特に今は修論締め切り2週間前なので、M2達は缶詰で作業しているのでしょう。
修士で卒業する学生達にとっては、あと2ヶ月のキャンパスライフ。よい思い出がさらに積み上げられますように。。。