進学先候補

陸水研を進学先候補に考えている学生さんが、春休みを利用して相談に来られました。来年度の大学院入試に関する動きは、学生さんにとってはもう始まっているんですね。
その方は現在、学部3年。私は学部3年のこの時期、以後30年近く調べ続けている宍道湖に初めて行きました。水産試験場の方が多毛類の同定ができずに困っているようだ、それを卒論にしたら?と、地理以外の先生から勧められたからです。
その前に地理の指導教官の先生に、「先生のご専門の花粉分析で卒論を書きたい」と研究計画を出したら、「ああ、いいよ。でも僕は指導しないからね。」と言われ途方にくれていたので、この話はありがたかったです。
で、夜行急行の座席に丸くなって眠りながら着いた、初めての宍道湖。浅靄のむこうでシジミをかく小舟、都内ではなかなかみられないキンクロハジロの群れなど、まるで小泉八雲の「神々の都」そのものの光景に、本当に、ここには神様がいる、と思いました。
以後は卒研に没頭し、大学院入試勉強さえほとんどせず。それに比べて、ここを受けようとする学生さんは、同じ時期に、なんていろいろ考えなければならないかを思うと、偉いなあと思います。ここに来て、学生さんたちがみな、とてもしっかりしていると感じた理由は、みなさんほとんどが外部進学だからかもしれません。
(追伸)
来年度の受験希望者は必ず、受験までに最低限電話かメールで、私と個人的にご相談ください。