修論方針発表準備

1日の陸水研ゼミは、来週の専攻ゼミがM1全員による修士論文方針発表会なので、その練習に充てました。
いつものA4用紙1枚分のレジュメに加えて、A3用紙にポスター(案)を打ち出し、基本的ミスから内容そのものまで、2時間半に渡って議論しました。英語については、留学生のH君が後ほど個人指導することにして、トップバッターはM君、
「越境大気起源の窒素化合物が河川に与える影響とメカニズム」
この研究では島根県保健環境研究所にご協力いただき、日本海側にある斐伊川の渓流域で窒素濃度が上昇しているのは、大陸からの越境大気が原因ではないかとの仮説を検証します。因みにM君がここを受験したときには「蛍がどんな水質のところに住んでいるのか調べたい」と言っていました。。。
次がH君
「中海におけるanammox活性測定とanammox細菌群の生理的特徴の解明」
「生理的特徴」が意味するところが、この研究の専売特許なんです(なので秘密)。受験したときは東京湾の干潟でアナモックスやりたいと言っていたのですが、東京湾の干潟で見つけるのは大変な気がして、中海にフィールドを移してもらいました。
最後はKさんなんですが、これはタイトルを公開するだけで専売特許がばれてしまうという、なかなかスゴイことになりそうなテーマです。私が当初提案したのは「シャジクモが除草剤によって減った可能性を検討してみない?」だったのですが、あれよあれよという間に、私が思っても見なかったテーマに発展してしまいました。
今日のゼミにも、受験希望者が2名来ていました。実は二人とも本郷で開かれた入試説明会に来ていて、同じ電車で着いて、同じバスで来て、お互い「どっかで見た気がする。。。」と思いながら、バス停から環境棟まで、抜きつ抜かれつという感じで歩いてきたそうです。そして私の部屋の前で二人とも止まって「あ、やっぱり!」って、何かドラマみたい。今日のゼミについては「用語からして全く分からなくて焦ったけど、すごく楽しかったです」との感想でした。
これまでに個別相談に来られた学生さん達、みんな熱心で、夢があって、本当はみんな通るといいのですけど、そうはいかないから入試があるんですよね。しかも筆記試験。大学院受験で筆記試験があるって、先進国ではマイナーなんじゃないかと思います。いつか時間ができたら、一流大学の入試方法を調べてみたいと思っています。