28日から1日の予定で、本郷の地球惑星環境学専攻、学部3年生を対象にした引率にでかけています。理学部地理の1年先輩だった茅根さん(現、地球惑星環境学専攻教授)と、東京湾に注ぐ荒川の上流から最下流の干潟まで見てみようということになり、28・29日は上流から中流まで、茅根さんが主に段丘地形を、私が水質を担当しました。
まず、秩父の山奥、中津峡で採水して、パックテストで硝酸・亜硝酸・アンモニアを測りました。
こんな所でパックテストで検出できるような無機態窒素があるわけないだろ、と思っていた茅根さんは、硝酸1.5〜2.0mg/lとの値にビックリ。ちなみにアンモニアと亜硝酸は検出限界以下でした。
29日は寄居の「川の博物館」前の河原で採水しました。硝酸0.2〜0.5mg/lアンモニアと亜硝酸は検出限界以下。
夜のミーティングで、なぜ上流で高いのか、なぜ下流ではそれが低くなるのか、学生さん達に考えてもらいました。薄まるから?川の浄化能力?植物が硝酸を使うからなど、当を得た意見がたくさん出たのは、現場できちんと見ていたからでしょうね。例えば、博物館前の河原では、水の流れが緩いところでは、髪の毛状の付着藻類がたくさんついていました(写真、小さくし過ぎて見えにくいですね^^;)。