江戸前異変

1日は理学部地球惑星環境学巡検5日目、最終日。荒川源流から始まったこの巡検、ようやく東京湾にたどり着きました。
まず、ディズニーシーの沿岸部の堤防で、埋め立てによりどのような地形改変が行われたのかを観察しました。
驚いたことに、堤防の海側にはカキ礁ができていました。東京湾ではここ以外でも、カキ礁形成中のスポットがいくつがあるそうです。いつから形成が始まったのでしょう?それは何が原因なのでしょう?

巡検最後のスポットは小櫃川河口干潟。新領域の実習の時には豪雨で眺めることさえできなかったのですが、今日は幸い、干潮から少し過ぎたくらいのタイミングで干潟を歩くことができました。何年かに渡ってこの干潟で実習を行っているK先生によると、アサリは減少の一途だそうです。平行して、以前は歩くと必ずポキポキ折れる音が聞こえたウミニナが消えたと思うとホトトギスガイが大発生、それが消えたかと思うとイボキサゴが大発生するなど、このところの動物相の激変は以前には考えられない状況のようです。
かつては江戸前寿司のネタを提供していた沿岸域に、これまでとは違う何かが起こっているようです。