渓流水と家庭排水の水質が同じ

13日の渓流水調査で、まず上流が森林だけの地点で採水しました。

その数km下流はちょっとした住宅街になっていて、川はコンクリート3面張り、明らかに生活排水が流れ込んでいて、河床はアオミドロでおおわれていました。

パックテストで硝酸濃度を測ったところ、これら2カ所は全く同じ値を示しました。そもそも、パックテストで上の写真のような渓流域で、硝酸を検出できるハズがない、というのがこれまでの通念だったのですが。
このテーマでは何度か記事を書いていて、また横浜市大や東大教養の講義で、これが将来、日本の水資源にどのような影響を与えるのか、だから今から、さらに何を明らかにし、その上でどのように対策を立てるのか、考えるべきだと説きました。
私の研究室からもこの現象について、しっかりした科学論文を出していこうと思います。