川は恐い

16〜18日の3日間で、屋久島河川の樹林化と水質調査が予定以上の収穫を得て「無事」終了しました。ただし「無事」だったのは、アホなことをしたのに運良く助かったと言うだけで、これは大いに反省ものでした。
2日目の朝、大川の滝で2回目の樹林化調査をしている時に前が見えないくらいの雨が降ってきました。これはラッキー!急いでクルマの上に採水バケツやボトルを並べ、一度共洗いして30分後には80mlの降水をゲットしました。次は近くの栗生川に採水と樹林化の調査。まずpHや伝導度を測り、いったん駐車場に戻って私が濾過をしていたら、樹林化の調査のために巻き尺を抱えて川に戻ったA先生から「ちょっと来て!」
つい5分前には水を汲んでいたところが濁流に呑まれ、一瞬の間に水位が80cmくらい上がっていました。あと5分あそこで水を採っていたら流されていたところ。あの雨がこんな一瞬で、こんな下流でここまで水位をあげるとは思っていなかった迂闊さでした。
その後1km弱下流に行ったら、調度干潮時で、川はほとんど干上がっていました。私が調べていたのは、わずかの距離で川幅が急に狭くなっていたところなので、流量の増加が水位の増加に直結していたのでした。
それくらいのこと、地形見ていたら一目瞭然のはずなのに、見ているようで見ていなかった。礫と植生の関係ということばかりに気がいっていたからでしょう。
でもこれがきっかけになって、礫径を決めているのは河床勾配だけではないだろう、ということに気がつきました。それでますますA先生と、「樹林化とは???」みたいなドツボにはまっていきそうになってはいますが。