陸水学実習

20〜22日は陸水学実習として農環研のI先生を講師にお招きし、外来性二枚貝カワヒバリガイ利根川水系およびそこにつながる水路における分布調査を行う予定でした。ところがあいにくの最近の降雨で、調査予定地の水位がすっかり上がり、カワヒバリガイは隠れて見えない状況になっていました。
どうしたものやら悩んでいたところ、ダメ押しのように「竜巻注意報」つきの豪雨と落雷。おかげで私は屋久島から帰って休む間もなく、10秒間停電になった産総研に駆けつけ、シャットダウンしてしまったインキュベーターやらの立ち上げに追われました。
ということで、陸水学実習は急遽初日を「陸水学夏の学校」、2,3日を渓流水中硝酸濃度調査に変更しました。
今日の「夏の学校」は、D4のT君が、まるで卒業制作かのようにアレンジしてくれて、とても楽しく濃い内容の10時間でした。どうやって問題を見つけ、仮説を導くか、そこで微小濃度の物質がターゲットだったら何を気をつけるか、文献整理術、プレゼン術、そして各自の夏休み中の進展などなど。いつもは飲食禁止の講義室でお茶とお菓子と、何より、環境問題への関心が動機でここに来られた学生さん達の個性と熱意が伝わってきて、教員になってよかったと感じた一日でした。