老眼鏡

この夏は近年では一番調子よかったのが、このところの気象で、またいつもの夏状態。夕方になると一度横にならないと動けなくなってしまいます。そんな中、力強い味方が出現!老眼鏡です。
産総研の眼科の先生には事故の頃から診てもらっていて、私の視力低下の原因が、ピント調節が速やかに行えないからであることをじっくり診察して発見されました。花粉症で涙目になる度に駆け込んで、「今年も大変ですね」と慰めてもらったり、すっかりお世話になっています。
その先生から、「これは後遺症だけでなくて、老眼もありますね。」と、先日の診察でご指摘いただきました。
「ちょっと待って下さいね。事故の時に傷めた部分が今どうなっているかも診ておきますから。」といつものように丁寧に診察くださり、「損傷跡がすっかり消えていますね。こういうことって珍しいんですよ。大丈夫、これは立派に(!)老眼ですから。」
そして視力検査表を確認しながらレンズを調節し、「これで次の診察まで見たい大きさの字が読めるか、違和感がないか確認しておいてください。」
それで新聞の株式欄を見ていたのですが、視力検査表では格段に見え方がよくなっていたのに、新聞の字だとそうでもない。最後のお一人が終わったあとにまた診察していただいて、「先生、どうもあまり変わりません」と言ったら「じゃあ、徹底的に試してみましょうね。もう誰も来ないでしょうから。」とあれこれ組み合わせを変えていたら、ある組み合わせで突然、これが自分の眼かと疑うほど字がくっきり見えました。「先生、これ!これでお願いします!」不思議なことに、そのレンズで新聞を読んでいると、慢性的な肩こりも少しマシになったような。
先生に書いていただいた処方箋を抱えて、週末、さっそく老眼鏡を作ってきました。結果、この老眼鏡をかけてパソコンを見たり論文を読んでいると、肩こりがはるかにマシになりました。嬉しい。
37歳で脳脊髄液減少症になって、眼の焦点が合わなくなったり、「更年期ですね」と誤診されたりしました。当時は「そんな馬鹿な」と自信を持って言えましたが、さすがにあれから10年も経つと、後遺症がよくなったとしても、別の原因で不具合がでてくるようです。
30代後半からの、一番仕事ができたはずの10年間が言葉にできないほど悔しいものになってしまったから、気持ちや体力だけはずっと30代後半でいようと思っていたのですが、やっぱり来るものは来るようです。