2006年度の後期に横浜市大で開講した「環境再生のまちづくり」が、私にとって初めての通常講義でした。100分の講義で使用したPPTは、一度だけ38枚というのがありましたが、たいていは40〜60枚、最大75枚というのもあって、それでも板書をとろうとしていた学生さん達は悲鳴をあげていました。
細かい知識ではなく、考え方や見方の流れを伝えたくて、意図的に多くしていました。とはいえ最低限知っていてほしい知識がどれなのかを、このスピードの講義から判別するのは難しいでしょうから、教科書か参考書が必須と感じました。
東大に来てからの1年半で「水環境論」「環境計測論」を担当しましたが、相変わらずの状態で、やっぱり「スライド多過ぎ!早過ぎ!」の苦情が出ました(慣れない標準語使っている分、自分的にはしゃべるの遅いなあと思っているのですが)。なので、このスタイルを続けたいなら本を書くしかないと思いました。
幸い、英語で論文を書くのは得意だけれど(ついでにイラストを描くのも大好きだけど)日本語は苦手という奇特な先生が、日本語で陸水学の教科書を作りたいと希望されていて、その方向で話を進め始めたところに、今年度冬学期に本郷の学部生を対象とした水関係の講義を担当することになりました。
ということで、今回の講義は本の原稿を事前に書いて、それを読んで反応をみながらという感じになる予定なので、スピードについてはだいぶ苦情が減るのではないかと期待しています。もっとも、あさってが初回なのに、まだ全然原稿ができてない!まにあわなければ再び、しゃべり七色状態になるかもしれません。。。
追伸:講義聞かれた方の感想、質問、コメント等々大歓迎です。私までメールください。