他人の目になる

11-13日開催だった陸水学会では私の学生さんも発表してもらったのですが、指導不足が明らかで、大いに反省しました。
私自身、学生時代の論文やプレゼンは散々でした。でもその散々さを厳しく指摘くださる方々に恵まれたおかげで、これは何とかしなければやばいと思い、いろいろ工夫するきっかけとなりました。
東大地質におられたC先生には巡検に自主参加させていただくなど他学科の学生でありながらあつかましくお世話になっていたのですが、たまたま投稿先の編集委員長でもありました。それで「なまじ知らない間柄ではないので、率直に書きます」と前置きされて、この論文は何を言いたいのか理解不能、そもそも日本語になっていないと、それはそれは厳しいお手紙をいただきました。非常に応えましたので、以後は論文は無理をしてでも何とか早くまとめて、2〜3週間寝かせて(そのことはいっさい考えないで)、全く他人の目になってもう一度読んでから投稿する、という習慣を身につけました(大学に移ってからは、そうする余裕が持てないのが情けないところ)。
海洋研で研究生をされていたMさんにも、口頭発表について同様の指摘をうけました。「そもそも日本語がふにゃふにゃして、何言っているのか分からない。語尾の感じがアホみたいだ。」
で、NHKの「話し方講座」という通信添削を始め、自分が音読したテープを添削してもらうと同時に、自分でも聞いて「ほんまにアホや」とその度に恥ずかしい思いをすることで、少しはまともな口頭発表ができるようになったと思います。これも自分の発表をテープで聞き、他人のように分析することがポイントだと思います。
就職組の学生さんも、文書を書いたりプレゼンをしたりは、社会にでて避けて通ることではありませんので、自分は苦手かもと思ったら、試してみてください。


追伸:14日23時50分、5日ぶりにマスを立ち上げました。いまは超貧乏だから、立ち上がらなかったら修理も呼べず、M2のI君の修論が路頭に迷ってしまいます。ポンプをスタートさせるときは「頼むから無事に立ち上がって〜!」と祈りながらでした。FVの真空度が順調に下がって、ターボがだんだん高温になって、やがてインディケーターランプがすべて点灯してくれたときには「やった、やった」と思わず歓声をあげてしまいました^^