Forwatd-thinking science

American Society of Limnology and Oceanography (米国陸水海洋学会、ASLO)のニュースレターに、新しく会長になったCarlos M. Durarteのメッセージがありました。
I believe I am the first ASLO President whose mother toungue is not English (Spanish in my case). This tells you something about the growth of diversity within ASLO.
そう、新会長のDuarteさんはアメリカ人ではなく、スペイン人なんです。ASLOは専門誌の重要度を示すインパクトファクターでは陸水海洋学分野ではトップクラスの点で、この方面の研究者にとっては「国際」誌以外の何物でもありません。それでもこの学会は、さらなる国際化を図っています。具体的には4年に一度、海外で学会を開催したり、ASLOという略称の意味をAdvancing the Science of Limnology and Oceanographyに変えたり、など。日本の英文誌も国際化を目指してはいますが、既に国際誌と目される雑誌がこれほどの努力をしていることを考えると、並大抵な取り組みでは真の国際化は不可能と思われます。
Duarteさんはまた、前任者の時代にやっていたことの中から将来にも有効な指針としていくつか掲げていて、中でも、
take action to promote forwatd-thinking science, thereby foreseeing developing challenges, and ensure the continued relevance of our sciences to knowledge and society
に心強く思いました。私の陸水学が目指しているものは、ほぼ重なります。しかしこういう考え方は「応用思考」で、真に理学系ではないと、日本の理学系出身者からは時々言われます。