東大総長選

11月27日に次期総長予定者の選挙が行われ、濱田純一氏(東京大学理事・副学長)が選出されました。
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_201127_j.html

学生の頃は自分が東大総長の選挙に関わることになるとは夢想だにしておらず、12年もの長きにわたって学生やってた間に2回はあったはずの総長選でも、「こういうのって『白い巨塔』の世界なのかなあ?」程度にしか気にしてなかったと思います。
いざ体験した総長選は、当然ながら「白い巨塔」では全然なく、つまりは本当にひとりひとりがそのたび考えて投票しているからだと思うのですが、複数回投票を繰り返すという、非常に消耗なものでした。

16年間お世話になった産業技術総合研究所では、独法化前の工業技術院の時には、院長は工業技術院各研究所の所長経験者の中から選ばれていました。どういうプロセスで選ばれるのかは、ヒラの「通商産業技官」だった私には知るよしもありませんでしたが。
産総研になってからは、理事長は産総研のどこかの元所長ではなく、産総研に全く勤めたことの無い方が来られました。理事の何人かも産総研職員経験者ではなく、ヒラにはますます理解しがたい仕組みで決まっているように思っていました。

その点、総長選は消耗ではありますが、何て分かりやすいんだと思いました。自分たちのトップをこういう分かりやすい仕組みで決めようと思うからには、多少消耗するのは仕方ないのかもしれません。