水からの伝言

毎週火曜午前に開講している本郷での講義は、この内容で本を出そうと当初から思っていて、聴講している学生さん達に「何か水について書いてほしいことある?」と開講直後くらいに尋ねました。まっさきに上がったのは「水に関するウソ・ホントコーナー」。
それ、面白そう。たとえばどんな話題知ってる?と聞いたら
「水に美しい言葉をかけたら綺麗な結晶になる」
そんなのあり得ないじゃんと思っていたら、昨日の講義のあと、「先生、例の話題、話のもとになってる本があるらしいです」と学生さんが教えてくれて、夜のうちにネタ本の詳細をメールで送ってくれました。
へえ、こんな本が売れてるんだあ。。。

水からの伝言 (世界初水の氷結結晶写真集)

水からの伝言 (世界初水の氷結結晶写真集)

書評を見ると「この本、近所の本屋の物理学コーナーに積んであった。 朝永先生の量子力学のしたに。。 物理学を学ぶ学生として世の中こんな物かとショックを受けました。」「世界で初めて人工雪の結晶を作り,結晶の形が温度と湿度によって決まることを発見したのは,中谷宇吉郎博士です。その中谷博士の功績を真っ向から否定し,世界初と標榜するとは厚顔無恥も甚だしいです。」などなど、好意的な書評は皆無に近いです。それでも売れるところが、ちょっと怖いかな。

読者のみなさまにも「水に関するウソ・ホントコーナー」向けの話題がありましたら是非教えてください。
ちなみに私から「ホント」コーナーに載せたいと思っているのは、NHKためしてガッテン」で紹介された「30度の水より100度のお湯の方が早く凍る」です。