フィールドは体力勝負

昨日の学位審査の後、先生方とお昼をとりながらの雑談で「最近の学生は体力がない」との話題がでました。実は4人の副査の先生のうちおふたりは、今もトレーニングに励んでいるアスリートなんです。
おひとりは40代半ばですが、毎日7km、30分以内に走るのが日課だそうです。もうひとりは週に2日、1km泳いだ後にこれまた7kmを、トレッドミルの速度を合わせて30分以内に走りきるそうです。本人曰く「この速度は何があっても絶対に下げない」。
私が「フィールドワークって、体力ないとどうしようもないじゃないですか。こんなんじゃフィールドの将来、暗いですよね。」と言ったら、「体力なくちゃ、いい論文だって書けませんよ」
全くそうだと思います。学生のみなさんも、3kmくらいはいつでも走れる体力は維持しましょうね。
ちなみに私は、体力がないと自然現象の真実を見いだすことはできないとの信条があります。それで、標準以上に体力がなさそうなのにフィールドワーカーと称して自然環境について話されることは、本当の自然ではなく修飾された何かを見ているんじゃないかと疑ってかかることにしています。この判断基準、あとでそういう方の研究をきちんと読んでも、外れたことはありません。