アサザを守る粗朶消波堤は景観を悪化させる

1月13日記事で「アサザを植えると水質が悪化する」とご紹介しました。
霞ヶ浦でのアサザ植栽はアサザ基金というNPOが提唱したことで、彼らは関連して粗朶を消波堤に利用する事業を国土交通省にさせました。
昨日届いた河川環境総合研究所報告第14号(財団法人河川環境管理財団、ISSN 1344-2910)にはこの粗朶消波工に対する検証結果として「流出粗朶は、景観や漁網、河川管理構造物へ大きな影響を与える」と明記されていました。これは私が2007年に主催した陸水学会でのシンポジウムで、霞ヶ浦周辺に住んでいる市民団体の方が指摘されていたことで、その時には国土交通省の担当の方もお招きしていました。ようやく公に弊害を認めていただいたと非常に嬉しく思いました。