最優先

3月12日の記事で「何でこんなくだらないことにこんな気を遣わねばなんないんだろう?みたいなことが大学では多くて嫌気がさしている」と書きましたが、その最たることが実験室です。私にはウエットラボひとつしか与えられていないので、本来は分析機器はドライラボに置かねばならないのに、ウエットラボに置いています。一方でドライラボを管理されている先生はご専門が化学分析ではないので、ドライラボに電気炉を置いたり、前処理用の机を置いて処理前のサンプルがそこに並んでいたり、一方で分析機器は1種類おいているだけという、首をかしげる状態です。
2年間、これはおかしいし危険なので何とかしてほしいと何度もお願いしてきたのですが、もともと分析がご専門でないので、おかしいと思ってもらえません。一方でその先生の学生さんたちも、この状態はおかしいのだと思わないでいます。こういう環境で育った学生さんはいつか信用を落とすことになるかもしれなくて、何の落ち度もないのに気の毒だと心を痛めていました。あまり強く言って教員の間が気まずくなっては学生さんどうしの間も気まずくなってしまうかもしれないなど、この2年間本当にストレスで、3年目には何とかしようと思っていました。
今日、理学部化学科を出て環境分析をずっとご専門にされてきた方にこの状況を見ていただいて「これはひどい」と言われました。実験室を見たら、そのデータが信用できるかどうか大体分かりますと、私が危惧していた通りのことも言われました。
ということで、やはり何とかしないとと決意を新たにしました。学生さんが安全に、きちんとした教育を受けることが大学においては何より大切ですから、この非常識な状況を即刻変更することを最優先にしようと思います。