英語は毎日の継続が決め手

一昨年の9月に修士を卒業したバングラデシュの学生さんが、遊びに来てくれました。博士取得のため、今はS大学にいます。
彼を指導したのは半年だけでしたが、毎日のように、それも二度三度とやってきて、卒業までに1本投稿して出て行きました。その後も、もう1本書きたいからとメールでやりとりして、博士に進学するまでに2本国際誌を通してしまいました。
そんな彼と毎日英語で話していた頃と比べて、今は英語が全然出てきません。メールのやりとりも英語でしたから、彼がいた頃は英語で話す、書くを毎日せざるを得なかったわけです。
もちろん今でも国際誌論文を読むのは毎日少しでも必ずと心がけていますが、読むという受け身的な作業と、話す・書くとでは使っている脳が全く違うのかもしれません。読んでいるだけでは話したり書いたりの能力はほとんど養えないようです。
高校でホームステイした最初の3ヶ月は、毎日出される英語の作文を、ホストマザーに2時間近く目の前で直されまた書いてを繰り返して、何とか読める英語を出すという感じでした。そんな経験があっても、今は英語を書くのにとても苦労しています。理系で研究者を目指すのでしたら、英語で論文を書く能力は必須です。一朝一夕で書けるようになるものではありませんので、博士進学を予定している学生さんは、たとえば日記を英語で書くとか、必ず毎日、英語で書く習慣を今から身につけてください。