手賀「川」だから?

昨日の調査では、ハス帯の堆積物が、思ったより好気的で驚きました。写真の柱状堆積物でも、表層は明るい灰色です。M1のHさんが検知管で底層水の硫化物を測っていたのですが、全く検出されなかったことからも、それほど嫌気的になっていなかったことが分かります。
実は同じ夏のため池(宍塚大池)のハス帯では、メタンがぷくぷく湖底からでてくるほど嫌気的になっていて、分析した植物の安定同位体がとんでもない値でした。Hさんは手賀沼でも同じことが起こっていることを期待しているのですが、もしかしたら期待に添ってくれないかも。。。
この原因として、まわりを林で囲まれたため池と比べて、現在の手賀沼は「手賀川」と言われるほど導水によって流速が大きく、そのためにハス帯も多少は水が交換しているのかもしれません。