世界一の美女の創りかた

女の子の反抗期は男の子より大変とは聞いていましたが、私自身が親に反抗した経験が全くないので「まさか」と思っていたら、確かにスゴイ。息子の場合は、無茶苦茶ながらに,一応理屈があるように見せようとする分、10回に1回くらいは議論で本当に納得することがあるのですが、娘の反抗は、ただ反抗するためだけの反抗。なので理由を言って注意しても、全く効果なし。「そんな姿勢でいると、目が悪くなるし、体にもよくないよ」と言っても、ぷくっと膨れるだけ。
やれやれと途方にくれていたある日、書店で「世界一の美女の創りかた」という本に出会いました。実は2007年に森理世さんがミス・ユニバースになったとの報道をテレビで見たときに、アレ?と思いました。日本人がこの人を日本代表に選んだとは思えない、でもすごく個性的な、型にはまらないタイプの顔立ちだったので。それを思い出して立ち読みして、やっぱりと思いました。ミス・ユニバース・ジャパンのディレクターである著者イネス・リグロンは、冒頭でこう書いていました。
ミス・ユニバースとはただ美を競うのではなく、時代を象徴するような、自立した女性像を求める大会なのです。そのコンセプトと日本の現実とのギャップがあまりにも大きくて」

「自分で考えなさい、人生って自分のためにあるんでしょ」と100回言うよりこの本を読ませた方がよいと思って「なんか面白そうな本だから買ってきちゃった。お母さん、もう読んだから読む?」と娘に渡したのが年の始め。「読むとは限らないよ!」とか言いつつ、いつの間にか読んでたようです。中学になってようやくオシャレしだした娘は時々「そう言えばイネスがこんなこと言ってた」と話します。夏休みに入って、相変わらず受け身で、遊び相手がいないとゴロゴロしている娘ですが、あるとき何かのきっかけで、小学校6年生で読んだこの本のこんなタイトルとかを思い出すかもしれません。
「1本の映画を撮るように人生をプロデュースするのよ」

ちなみに、最近出た姉妹本の「世界一の美女になるダイエット」も、私が自然科学の言葉で「化粧品なんて使うだけお金の無駄」「酸化防止剤が入ったものは避けなさい」「農薬は危険」と根拠を説くより、娘がすんなり実行してくれそうな章が並んでいました。例えば酸化防止剤とか保存料が入った食品を避けるように勧めている章の表題は下記です。
「おばあちゃんの知らない原料が入っているものは買わない」

世界一の美女の創りかた

世界一の美女の創りかた

世界一の美女になるダイエット

世界一の美女になるダイエット