ミニトマトにトマト

それは確かにミニトマトのはずでした。
1本立ちだったポット苗を植え、成長して2枝に分かれ(写真右下の分枝部)、実がなる頃には片方の枝にはミニトマト(写真右上)、もう片方の枝にはトマトがなっていました!
娘が塾の理科の先生に「そういうことってあるんでしょうか」と尋ねたら、「きっとそれは本当はトマトの苗だったんだよ。ミニトマトに見えるのは成長が悪いんじゃない?」と言われたそうです。いやいや、成長状態はどちらの枝も同じに見える。。
家庭菜園をやっていると、思いがけない苗との出会いがあって面白いです。何年か前にも触れるだけで指が痛くなるほどの超激辛シシトウができてしまって、これはとても食べれないと父が苗ごと抜いてほっておいたら実が乾燥して赤くなってました。これを米びつにいれたら虫がわかないのではと試してみたら、それまでどんな虫除けをいれても効果がなかったのにピタッと虫がわかなくなりました。効果は今も持続中。「あの超激辛シシトウさえあればゴキブリよけにもなったのに、抜いてしまって惜しいことをした。もう一度あんなシシトウでてこないか」とシシトウの季節になるたびに父がこぼしています。
農耕って、いろんな植物をよく見て比べて、食べてみて、育てながらよく見て比べてを何十年も何百年も続けて得られた各地での知恵のもとに、それぞれに発展したのだろうなぁと思います。牧畜も同じでしょうね。そんな風に自然と接することなく生きることができる時代というのは、長い人類史の中で、恐らく例外的に短いのでしょうね。