子供の頃に住んでいた大阪府寝屋川市で私が通っていた公立中学は、結構問題が多かったところで、親の話では文部省から監査が来たとか。一方、京阪線を挟んで山の手を校区とする隣の公立中学は、名門公立高校への進学率が市内で一番高いとの評判でした。
住んでいる所でこんなに違うんだぁと思い、「孟母三遷」を読んでなるほどと思い、高校で、MITやハーバードの教員が多く暮らすマサチューセッツ州ベドフォードに留学。WASPしか住んでいないという隣まちコンコードとの様々な違いに驚き、もしも子供を育てるのならば、その子がどこで育つのかを考えて住むところを決めようと思いました。
学位をとったらすぐアメリカにポスドクに行きたかったのですけど、当時の夫が「絶対に国内にいろ」と言うので、ならばここしかないと思って就職先に選んだのが、つくばにある研究所。狙い通り子供達は、友達をウチによんでは遊びほうけて、のびのび育っています。それでも、産経新聞9月4日記事によれば、「全国学力テスト」でつくば市の平均正答率は、小学校が全国3位、中学校が全国2位。そして、つくば市は学園都市とそれ以外で街のつくりからして違うのですが、「学園都市中心部の小中学校では、これを大幅に上回る学校もあり、市内でも大きな幅がある」とありました。
これから結婚もして、子供も産んで、その子達に十分な教育もしてあげたいと思う若手女性研究者には、私はやっぱり、つくばを勧めます。母親が教育情報を必死にフォローしなくても、ここで育っていれば、結構、安心。