シンポジウム 湖沼沿岸湿地帯の構造と機能

単に珍しい花を守るための水槽として湖を見るのではなく、霞ヶ浦を例に生態「系」としての湖沼沿岸帯を考えるシンポジウムが開かれます。
ここでは「系」として自然を考える上で、その場がどういう位置、地形、構造にあるかという当たり前のことなのに、霞ヶ浦で行われてきた「自然再生」運動では見過ごされてきたかに見えることに、特に重点を置いているようです。

日時:10月18日013:00〜16:00
会場:茨城県霞ケ浦環境科学センター多目的ホール
(日程)
第1部:講演
13:05 沼澤篤(社団法人霞ヶ浦市民協会主任研究員)
霞ヶ浦沿岸湿地帯の本来の構造と自然浄化機能」
13:30 菊地永祐(東北大学東北アジァ研究センター名誉教授)
「河川河口干潟の生物群集と生態学的機能」
14:00 浅枝隆(埼玉大学大学院理工学研究科教授)
「河川下流・河口部における地形と植生の関係」
14:30 平井幸弘(駒澤大学文学部教授)
地形学から見た湖沼沿岸帯の再生と課題」

第ll部:パネルディスカッション(座長:沼澤篤)
15:10 パネリストによる討論及び一般参加者を交えての質疑応答
16:00 終了

広く浅い湖沼である霞ヶ浦は、堤防で囲まれ、かつての沿岸湿地帯は水田、ハス田、宅地などとして開発され、土地利用されています。本来の湿地とは、どのような場所なのでしょうか。
このシンポジウムでは、他湖沼や河川河口部、干潟をふくめ、システムとしての湿地のダイナミックな構造と機能を明らかにして、湿地開発の功罪と失われた機能について改めて認識を深め、これからの霞ヶ浦だけでなく、沿岸湿地のあり方を考え、内外に発信します。

*入場無料
問い合わせ先
社団法人霞ヶ浦市民協会
電話:039−835−2252