患者が3名!

地下鉄の駅で、自然環境学専攻の博士課程の学生さんに偶然会いました。2年前に彼が「もしかしたら自分は脳脊髄液減少症ではないか」と相談に来られて、極度な疲労や記憶喪失など、私ととても似た症状だったので、EBPを受けてみてはと勧めました。本当に幸いなことに、大学の近くに脳脊髄液減少症の診断とEBPをしてもらえる病院があります。彼はそこでEBPを一度受けた結果、今は見た目も全然元気そうです。まだ論文は書けないので学位論文提出は延期するそうですが、直感がだいぶ戻ってきたと話してました。脳脊髄液減少症になる前は、書店に行くと関連する本が目に飛び込んでくくる感じだったそうです。症状がひどいときにはそれが全然できなくて、本を探すのにとても苦労したそうですが、今では以前のように見えてくるそうです。私も直感が働かなくなって論文が書けないでいますが、彼のようにいつかは回復に向かうと信じています。
彼によると、当専攻にいた他の学生さんも同じ病院でEBPを受けて、今ではフィールドワークもできるほど回復したそうです。もうひとり、見るからにかつての私と同じような感じの学生さんがうちの専攻にいて、その学生さんにもその病院で診てもらうよう勧めています。
同じ専攻に少なくとも3人も、EBPによって回復した、すなわち脳脊髄液減少症患者がいるのは驚きです。これほど多いということは逆に、周囲に患者がいないことで、この後遺症を知らず、故に診断も受けていない隠れ患者がたくさんいるのではないかと、改めて思いました。