沿岸環境問題関連機関の情報プラットフォーム

沿岸環境問題の解決や望ましい沿岸環境を実現する為には、どんな機関が何をしていて、その連絡先が掲載された情報プラットフォームが必要ではないかと、沿岸環境に関わるどなたに尋ねても、そうですね、と言われます。ではどのような形で、誰が、どうやって作るかを12月25日記事でご紹介したシンポジウム(1月23日開催)で議論しようと思っています。直接お越しになれない方には、ご意見・ご提案をメールいただければと思います。

私としては、電話帳みたいに名前・地域・業種(=沿岸域における各問題)・ 電話番号(=メールアドレスやURL)と、あとはNGOなのか地方公共団体なのかな どの区別があればいいかなと思っています。 かつ、電話帳のように網羅的に情報があれば、思想的・政策的偏りがなく、広く使われるものになるのかな、と。
ところで、下記の「北西太平洋地域における海洋及び沿岸の環境保全・管理・開発のための行動計画(NOWPAP)」が公開しているデータベースが、が私が考えている情報プラットフォームと似ているのですが、たとえば
Japan
Academic
で検索して東京大学地震研究所はあっても海洋研究所がでてこないなど、ちょっとビックリのリストでした。
http://dinrac.nowpap.org/NowpapInstitution.php
原因として、情報を自己申告制にしていることがあるかと思います。しかも英語ですから、平均的日本人はまずアクセスしない、なので存在さえ気づかない、故に登録しない、ということになっているのでしょう。アップデートも1年以上されていません。
富山県にあるNOWPAPの事務局に電話して、そもそもどういう方針でこのデータベースを立ち上げたのか事情をうかがおうとしましたら、事務局長は中国人の方で、現在休暇中ですと言われました。

ご参考までに、上記リンクのトップページを簡単に訳してみました。

北西太平洋における沿岸環境関連機関に関するデータベース
Nowpapinstitutionデータベースは北西太平洋における沿岸環境関連機関のデータベースで、NOWPAP DINRACにより作成・管理されています。
Nowpapinstitutionデータベースの主な情報は、北西太平洋の沿岸環境の研究と管理に関わっている機関や組織を広い観点から集めたものです。科学者、政策立案者に関わらず全ての方が、沿岸環境に関わる機関や組織に関する情報を得ることができます。
Nowpapinstitutionデータベースは、営業目的でない限り、無料で利用できます。北西太平洋域における関連するすべての機関は、加盟国それぞれのDINRAC の拠点やNOWPAP DINRACを通じて情報を提供いただければ、このデータベースに掲載いただけます。情報の変更も上記を通じてお願いします。

☆DINRAC とはData and Information Network Regional Activity Centre のことで、北京にあるそうです。サイトを読みましたが、具体的に何をしているのかよくわかりませんでした。