指示待ち人間

「「専攻ゼミ」は学生さんがアナウンスして、学生さんが出欠をとって、成績評価も学生さんが集計して教員に報告します。」
そう他大学の先生に話すと仰天されました。うちだと事細かに指示しないと、何も動かないといわれます。つまり指示待ち人間、ということですね。
陸水研は特にそうですが、自然環境学専攻陸域コースの学生さんは、指示待ちタイプは稀な気がします。その背景として、大学院大学にある当専攻は、東大から進学する学生はマイナーで、ほとんどが他大学から進学していることがあると思います。学部で所属していることではできないことをしたいと思うから入試に挑戦してきたわけで、その時点で自主的に動いているわけです。
次に、大型研究船を使ったプロジェクト研究の一部を担う感じの修論研究もある海域コースと違い、陸域学生の多くは、ゼロから自分でテーマを考え、自力でフィールドワークを行うケースがほとんどです。応援が必要なときは、学生さんどうしで助け合っています。
1月23日に開催するシンポジウムの準備、12日の陸水ゼミのあと、学生さんの方から「先生、準備について相談したいのですが」と言ってきました。、大体何人くらい来そうか(それを受けて土曜特別営業の食堂に予定人数を伝える、懇親会の規模を伝える)、道案内として人を立てておきたいので午前中他の研究室の学生さんに援助を頼んでいいか、受け付けにはどのような資料を置くつもりか、など具体的な質問に、大船に乗った気持ちです。
そろそろ春休みを利用して研究室訪問をしたいという学生さんの問い合わせが入ってくる時期です。困ったときは助言してもらいたいけど、大枠としては研究室のファシリティーをいかして自主的に研究したいというタイプの人には、学生さんからしてこんな感じなので、とても居心地のいい環境だと思います。


PS: 半年後、今度は水資源関係のワークショップを開くことになりました。現M1と新M1には、水資源の勉強から関わってもらおうと思っています。お楽しみに。