ドラフト → ヒュームフード

研究実験施設・環境安全教育研究会(REHSE)第6回研究会に出席しました。初めに文部科学省の方から挨拶があったり、企業の方もワーキングに積極的に関わり製品開発を行うなど、広範でありながら具体的な成果を上げている意欲的な集会でした。
これまでの成果として「化学物質リスク可視化システム」「Felicaカード式試薬庫」(陸水実験室に入れました!)「『研究室に所属する前に読む本』2010年8月末出版予定」「局所排気設備基礎資料CD版」「安全講習用実演キット」が紹介されていました。
『研究室に所属する前に読む本』は、器具洗浄や薬品の廃棄など、それまで実験・分析をやったことがない学生さんに知っておいてほしい内容が項目としてしっかり入っていて、出版が待ち遠しいところです。「安全講習用実演キット」の紹介では、安全講習用の映像を公開していました。密閉容器を電子レンジで加熱した映像では想像以上の爆発が起こっていて、例えば家庭でカチカチに凍ったアイスのチューブをやわらかくしようと加熱すると大変危険です。
局所排気設備に関連した話題で、日本では「ドラフト」「ドラフトチャンバー」と呼ばれますが、これは日本固有の故障で、海外では通じないそうです。それでREHSEでは今後「ヒュームフード」という、海外で通じる呼称を使うそうです。
いろいろ勉強になりました。
なお新年度からはNPO法人として、活動をさらに展開するそうです。実験に関わる多くの教員の方に関心を持っていただければと思います。