私に対する成績表

本郷の学部で担当している「水環境学」の、昨年度末に行われた「学生による授業評価アンケート」が届きました。教員としての成績表みたいなものですね。
授業の進度については「ちょうどよい」6割に対して「ちょっと速い」が3割いたのが反省点ですが、難易度において「ちょうどよい」8割、「ちょっと難しい」2割だったので、実際は速いというより早口だっただけで、内容は分かっていたのかなと思います。早口については、最近は失語症でゆっくりしかしゃべれないから、今年度はOKかも。
教員の講義技術は「非常に優れている」3割、「優れている」6割に対して「劣っている」が1割(=2名)いたのが反省点。今年度はこれをゼロにする工夫をしなくちゃ。
授業に対する教員の熱意。アサザの問題をきっかけに、研究だけでは問題は解決しない、若い人たちが水環境について何が問題でどうすればよいのか、自ら考える姿勢を身につけてもらいたいと思って教員に転職したので、この評価は私にとって最重要項目です。「強く感じた」7割、「感じた」3割。ありがとう、伝わったようで嬉しいです。
記載自由のコメント欄に3名がメッセージを書いてくれました。「興味ある話がたくさん聞けてよかった。生活の上でもとてもためになる授業だった」「以前よりも環境問題についてよく考えるようになった。メディアによる報道を丸ごと信じない方がよいと思った」「普段勉強している分野とは全然違う分野だったけど、とてもやさしく解説してもらったので分かりやすく興味が持てた」
今年度も10月からこの講義を担当します。夏学期聴講しているO先生の講義の工夫や、環境系で水を専門にされている先生方にお話頂いているセミナーの内容なども盛り込んで、どんな学生さんでも自らの問題として水環境を考えていただけるような講義にしたいと思います。