寝屋川市における廃プラ公害の差止め裁判 署名並びにカンパのお願い

(以下は事務局からいただいた表記の文書を私が少し短くしたものです)
寝屋川の廃プラ処理施設の操業差止めをもとめた裁判は、さる7月23日に結審となり、判決は来年1月25日に行われます。
平成16年3月、二つの廃プラリサイクル処理施設の建設計画が突如として明らかになりました。私たちは、廃プラ処理により健康被害が起きた東京の杉並病のような健康障害が起きることを危惧し、寝屋川市大阪府にその建設、操業を中止するよう訴えました。この予防原則を踏まえた私たちの切なる願いを寝屋川市大阪府をはじめ行政が全く聞き入れないために、平成16年7月、私たちは大阪地方裁判所に建設と操業の停止を求める仮処分裁判を提訴しました。平成17年3月に下された仮処分の決定は、有害化学物質の発生と排出を認めたものの、100mで1000倍に薄まるとする被告側の言い分をそのまま取り入れて訴えを却下しました。
私たちはやむなく、平成17年8月、本裁判を起こしました。平成20年9月に下された1審判決は、専門家が有害化学物質が発生していること、その化学物質が住民の生活圏に到達していることを明らかにした意見、立証や2つの施設の操業による健康被害が発生していること(疫学調査結果)をことごとく認めず、挙句は国策たる循環型社会形成のため、この二つの施設は、「公共性、公益性がある有益なものであるから住民は受忍せよ」との判決でした。
そのため、私たちは平成20年10月に控訴し、専門家の熱心な協力を得て、1審での立証に加え、健康被害の実情、有害化学物質の排出、有害物質が生活圏に到達しやすい地形、気象条件等の立証など、1審で掘り下げが不充分な争点につき、調査、研究、実験を綿密に行なってきました。
とりわけ、当初、危惧していたシックハウス症候群類似の症状、すなわち、眼、鼻、喉、呼吸器などの粘膜刺激症状や皮膚症状などの有病者が集団発生していることに加え、化学物質過敏症の権威である宮田幹夫・北里大学名誉教授による神経学的検診において脳神経障害が広く生じている可能性があるとの診断結果が裁判所に提出され、事態の深刻さがいっそう明らかになりました。
 つきましては、裁判所に多くの人々が、公正な判決を望んでいることの証しの署名をお届けいたしたいと思います。どうぞ署名にご協力をよろしくお願いいたします。
また、運動を続けるための資金の確保のため、カンパ活動にご協力をお願い申し上げます。 

平成22年9月吉日
 廃プラ処理による公害から健康と環境を守る会
代表  牧 隆 三

参考:意見書等による立証や証拠を提出していただいた先生方
柳沢幸雄東京大学大学院教授(環境システム工学、空気汚染化学物質の分析)
津田敏秀岡山大学大学院教授(環境疫学、健康アンケートを使った疫学調査
西川榮一神戸商船大学名誉教授(煙の実験、温度測定による接地逆転層形成を立証)
真鍋穣医師、原田佳明小松病院院長、宮田幹夫北里大学名誉教授
樋口泰一大阪市立大学元教授(高分子化学)、楠田貢典大阪市立大学元教授(化学、故人)
植田和弘京都大学大学院教授(環境経済学)には柳沢幸雄教授とともに、北河内4市リサイクル施設組合の専門委員会の住民推薦委員としてご尽力いただきました。

*署名は、第一次締め切りを10月15日とします(裁判所への第一回提出を10月末とします)。
連絡先、署名送り先は、
〒572-0843 寝屋川市太秦中町29−23 長野 晃方 「守る会」事務局
電話・ファックス 072-824-5963 Eメール:inokan14960アットnifty.com

* ご寄付、カンパは お手数ですが、
郵便振替口座番号:00910−7−93521 加入者名:守る会 宛お願いいたします。
* パンフレット「新しい公害 寝屋川廃プラ公害病とは」を謹呈として1部同封させていただいております。
さらにご希望の方には頒布しております(頒価300円)のでご希望の方は上記、「守る会」事務局までご注文下さい。