よもやま話

昨日ご紹介したクリボノゴフ先生は、第四紀(最近200万年)と比較的新しい時代を研究していますが、奥様のサファノバ先生は先カンブリア代に形成された岩石を分析して、その頃の地球史を解明する研究を展開しています。今回の滞在でも、東工大産総研に行ったりと、忙しそう。
特別講義のあとお宅に招かれてボルシチ、黒パン、パンケーキとロシア料理でもてなして頂いたのですが、話題が前日の地震に至るや、あの地震はきっと○○プレートだから○○だろうとか、ではアラル海のテクトニクスはどうだとか二人で盛り上がっていて、夫婦で同業って楽しそう、と思いました。
日本に来る前は韓国地質資源研究院に2ヶ月ほど滞在していたお二人に「韓国と日本で地学の研究者に違いはありますか?」と尋ねてみました。「韓国の研究者の方が明らかにアグレッシブ」との感想には驚きませんでしたが、「英語は日本人より下手な人が多い。学会誌の編集を手伝っていて、唖然とするカバーレターもある。」は意外でした。街で電化製品を買いたくても、店員の誰も英語が分からなかったそうです。日本のマスコミから流れてくる情報は全く逆の内容が多いのですが、そう言われてみればインチョン空港近くに泊まってスーパーに買い物に行ったときに、英語が通じなかったことを思い出しました。