みずから環境を考える

昨年12月に、多くの学生さんが教員を目指す大学で特別講義を行いました。その受講した学生さんの感想文が届きました。
樹林化の話をしたのですが、この世代にとって「河原=緑豊かな林」であって、それは本来の河原の光景ではないことを全く知らなかったことを、改めて確認できました。
また、地方から出てきた学生さんから「初めて飲んだ東京の水に違和感を感じた」との感想が多く、東京の水よりよい水質を保っている地方が多いこと、そういう地域で育った学生さんは感覚的に違いがわかることが示されていて、頼もしく思いました。
「身近なことでも誰も調べていない問題があるのに驚いた。」「『みずから環境を考える』という言葉が印象に残った。環境は私たちが生きていくあらゆる場であるから、どこで何をしていても環境について考えることができる。」という感想も数件ありました。
それぞれによりよい環境について科学的に考えることから問題の解決の糸口が見えてくることを、ここの学生さん達が教師になったときに、子供たちに伝えていただければと思いました。