陸水研では東大秩父演習林に「10年間何をやってもよい」区画を頂いて、燃焼起源窒素による森林の窒素飽和現象を中心に研究を続けています。
一方で、陸水研はザリガニや水草をメインに研究していると信じて進学してくる学生さんもいて(それは卒業生や現役の仕事がいかに目立っているかの反映なのですが)、ちょっと悩ましい状況でした。大きめの生物が対象だと、フィールドデータだけでは、修士の2年間で確固とした結果を必ず出せる保証がないからです。
それで最初に指導した修士1年の学生さんには実験も行うよう指導したのですが、ザリガニと捕食者の実験ができるような大きな水槽がなく、貸して下さる方を探す所からのスタートでした。
あれから3年、ありがたいことに、何に何年使ってもよいとの誘いがあり、本日、当該人工池の視察に行ってきました。池もさることながら、目の前に宿泊できる建物もあって、台所や浴室もありました。サンプルの整理や解剖もできそうな、大きな机がたくさん並んだ部屋もあり、こちらも自由に使ってよいとのこと。至れり尽くせりです。学生さん達からさらにアイディアを募って、水草・魚・ザリガニ関連で、少なくとも3〜4年くらいかける実験を提案したいと思います。
卒業生の方も、アイディアあったら是非ご連絡ください。