地震の備え

私はどちらかというといろいろ気を回す方なので、震災対策もいろいろ考えていました。今回のつくばでの経験を踏まえ、今後の参考になるかもしれないことを書いてみます。
1.講義でもよく話しますが、マイホームは人生最大の買い物です。地学の知識を総動員して、安全な土地を買いましょう。米軍写真や戦前の地形図などから、過去は氾濫原だったのかなど分かります。断層情報や地質図のチェックもします。洪水が起こりそうか、崖崩れが起こりそうかも、地形の知識があれば分かります。軟弱地盤だったら家を建てるときに基礎をしっかり施してもらいます(うちはそうしました)。
☆日頃より、地学の知識はこの国で安全に生きる上で必要不可欠だと確信しています。今回改めてそう思いました。
2.何かあったとき、よほどの熱波でなければ暑さはしのげると考え、ソーラーパネルによる床暖房の家としました。このとき、換気しないでもよいようにある工夫をしました。後日VOC調査の被験者になったところ、思った通りの結果になりました。もう10年になりますが、うちでは冬季に窓を閉じたまま、換気していません(暑さの方も間取りを工夫したので、10年間でエアコンを使った日数は7日ありません)。福島原発事故に用心して窓を閉め切り換気しないでも、床暖房ですから一酸化炭素が発生しませんし、快適に過ごしています。晴天が続いているので、屋内はずっと20度以上です。
3.停電時にお風呂をいれることはできませんでしたし、断水もしましたが、物置に20リットルの水を置いていたので、洗い物には困りませんでした。またいざとなれば、床暖房とセットになっている370L貯湯タンクから水を出せるので、トイレを含め3日は何とかなると思っていました。幸い断水は2日で済みました。
4.米は常時10kg以上確保しているので、またカセットコンロも準備しているので、しばらくもつと思っていました。副食については、今回以上の災害の時には危ないと思いました。停電になると冷蔵庫を頻繁にあけれないので、缶詰をもう少し買い込んでおこうと思いました。震災当時、豆類3缶、ツナを除く魚2缶、ツナ缶10缶しか備蓄していませんでした。これらは物置に置くと古くなるので、台所で保管するようにしていました。他の物を片付けて、缶詰備蓄場所を広げようと思います。