水道水源

3月11日以来、原発ほかいろいろ気になってジョギングしないでいたら、2週間で体重1.5kg、体脂肪率3%の増加。さすがにもう原発での爆発はないだろうと、27日に久しぶりにジョギングしたら、体重増加の効果はてきめんでした。2.5kmくらいで膝が痛み出し、即、引き返しました。
つくばのショッピングセンターにはまだ片付けが済んでいない店が2軒ありましたが、いつもより多くの買い物客でにぎわっていました。来週になれば産総研の上水も回復するとのことです。
そんなこんなで、今週末になってようやく、落ち着いてきた感じです。
この時点で私がつくばに住む者として気にしているのは、霞ヶ浦です。霞ヶ浦は周辺自治体だけでなく、都内の一部にとっても水道水源となっている湖です。もともとは汽水の湖でしたが、首都圏への水の安定供給のために淡水化されました。
最近問題になっている、原発事故による放射性物質の水道水からの検出。霞ヶ浦については、むしろ茨城の河川を水源としているところよりも低い濃度です。だからこそ、これからが問題になる可能性があると考えています。
霞ヶ浦で現時点での放射性物質濃度が薄いのは、放射性物質が放出されるまえの水が湖水の多くを占めているからだと思います。しかし、霞ヶ浦周辺は露地物ホウレンソウやハウス物パセリが出荷できなくなったくらい、放射性物質が降っています。それらの一部は霞ヶ浦流入します。湖水の放射性物質濃度は、これから徐々に高くなる可能性があります。
川と違って、それが翌日に急減するなんてことにはなりません。原発からの放出が止まってからも、それまでに集水域の地表にたまったものが流れ込んで来ますから、高い状態がしばらく続くと推測されます。
放射性ヨウ素であれば湖水が入れ替わらなくても、8日経てば半分、16日経てば4分の1に減ります。問題は半減期が約30年のストロンチウムセシウムです。
霞ヶ浦については、現地の事故処理が完了してもしばらくは、これら半減期が長い放射性物質の濃度を把握する必要があるのではないかと考えています。最悪でもお風呂に使えない濃度にはならないと思いますから、きちんとした情報を出し、飲用に適さない濃度に近づきつつある段階で安全な深井戸を掘るなどの対策をとれば、無事に乗り越えられるのではないかと思います。

追伸
つくばにある産業技術総合研究所の分析結果を見る限り、ストロンチウムは飛んで来ていないようです。また東電のプレスリリースでも、建て屋にたまっている水にストロンチウムはありませんでした。セシウムは測定項目になっているようですから、当面は、霞ヶ浦の水道水のセシウムに注意すればよさそうです。
魚などへの影響については、Wikipediaでも引用されているRADIOISOTOPES Vol.48 , No.4(1999)pp.266-282 笠松 不二男「海産生物と放射能 ―特に海産魚中の137Cs濃度に影響を与える要因について―」に淡水魚に関する解説もあって、参考になりました。