新しい建物ほど地震に弱い?

今回の震災で、つくば市震度6弱でした。その時あなたはどこにいて、どんな感じだった?中学校PTAの引き継ぎで、地震後初めて会った方々に尋ねてみました。
つくばセンターにあるCREOというショッピングセンターは、昭和の頃にできた建物です。5階で買い物をしていた方は、揺れで商品は散乱したけど天井や電灯が落ちるということもなく、店員さんが「この建物は構造がしっかりしているので大丈夫です。落ち着いてください。」と声がけして誘導してくれたので安心だったとのことでした。
これに対して平成になって郊外にできた大型ショッピングセンターは、流行に応じて店舗を入れ替える仕組みになっているため、新規に来た店できちんと誘導できなかったらしいと聞いた、という話もありました。
これには、新しいショッピングセンターの方が、その瞬間がひどい状況だったという影響があるのかもしれません。柱が少ない広々とした空間とかシャンデリアなどが災いして、新しいところほど物理的損失が大きく、復旧にかなりの時間がかかっています。実際、一番最近できたイーアスつくばの再開は4月15日です。このあたりはCREO、ららガーデン、イーアスの順にできたのですが、再開の順もこの通りで、新しい建物ほど震災に強いわけではないようです。
建物自身の壊れやすさという点では、最新の耐震基準に基づくほど壊れにくいはずなので、新しい建物ほど安全と思っていました。改めて耐震基準についてざっと読んだ限り、中身の壊れやすさ(天井とか空間を仕切る壁とか照明とか)については、どれぐらいの揺れでも安全、という基準はなさそうです。そういえば開港したばかりの茨城空港も、ロビー天井の一部が落下していました。今後の課題のひとつではないかと思います。