昨日4月19日、在学生・卒業生にはおなじみのコースゼミがスタートしました。普通ゼミといえば研究室単位で、その業界でしか使わないような用語や考え方は周知として、突っ込んだ議論が行われます。自然環境学専攻ではそのような研究室ゼミだけでなく、陸域全体、海域全体のゼミを毎週開いていて、自然環境に関わる専門が異なる研究者にも理解してもらえる発表能力を鍛えていただきます。陸域・海域合同のゼミも年2回、そして修論発表会は陸域・海域合同なので、陸域の学生であっても海域の先生方に理解してもらえない発表をしたら、評価は悲惨なことになります。
そんなコースゼミの今年度の第一回は、陸域・海域合同ポスター発表でした。入学してまもない博士課程1年の学生さんに、D論の方針発表をしていただきました。外部から来た方には結構慌ただしいスケジュールでしたが、みなよく準備された発表をしていました。3年はあっという間ですし、博士論文の資格審査は10月ですから、実質は2年少々で研究はほぼ終えて、あとはまとめという感じが理想です。このペースを維持して3年で修了できるように進めて下さい。
合同ゼミの後は、恒例の懇親会でした。昨年同様アルコールフリーでしたが、結構な盛り上がりを見せ、90分後に閉会したあとも多くの学生や教員が残って話しが尽きないようでした。場所は昨年できた大気海洋研究所。総合的な観点から自然環境と人のあり方を考える、そしてコースゼミは学生が主体となって運営するという伝統は受け継ぎつつ、時とともに変わる面もあるコースゼミです。