ベントス(底生動物)の研究者の何人かにとって今回の津波で大きな被害を受けた大槌は、学生時代の思い出の地です。大槌には東大海洋研の実験施設があったからです。私にとっての大槌も、楽しい思い出ばかりです。
そんな大槌に何かできないかと考え、とあるメーリスに寄付を募りました。それを送るにも災害義援金だと大槌に確実に渡る保証がないのでしばらく待っていたところ、連休前に仮の町役場が開設したので、早速電話して義援金の送り方を尋ねました。現金書留で副町長宛にと言われたので、その通りに書いて郵便局に持って行ったところ、「義援金は送料が無料になるのですが、宛名が役場でなく個人名だとダメなんです」と、副町長さんのお名前を括弧書きにして無料にしてくれました。
大槌の職員さん達は、副町長名だと義援金扱いにならない、なんて知識がまだ伝わらないような状態にあるのだと思います。
一日も早く復興するよう祈っています。