先祖返り

ミニバラを2本植えていました。どちらも黄色がベースで、花びらの縁だけピンク色でした。殺虫剤を全くまかないので、毎年夏には相当悲惨なことになっていました。それでいつまで経っても大きくなれなくて、数年前に消滅した大輪バラと同じ運命をたどるのかと思っていました。
ところが今年は5月になって右側のミニバラが、あれよあれよと思っている間に、つるバラのように伸びてきました。それだけでなく花も全然ミニじゃなくなり、かつ、黄色い花と赤い花の2種類が咲くようになりました。
左側のミニバラは、いつもと同じミニバラです。
父は「先祖返りした」と言います。矮性化処理が効力を無くして先祖返りしたとしても、黄色地にピンクの縁取りだったのが赤と黄色の二つの色の花をつけるようになったのは一体なぜ?赤と黄色を交配して作ったにしても、枝によって花色が異なる理由がよく分かりません。どっちか強い方の性質が残ったのなら、分かりやすいのですが。
先祖返りしてからのミニバラは、一部の枝は今も伸展中で、私の背をすっかり抜きました。とても勢いがよいので、もしかしたら今年は虫がつくことなく、ついても全然弱ることなく、夏を過ごしてくれるのではないかと期待しています。